麻の実ゆべし

麻の実ゆべし

日本でも昔より食されてきた麻の実ですが、和菓子に使われた事例を見かけたことありません。[⇒参考:麻の実を使った日本の郷土料理

これは、麻の実の皮(殻)部分が固いためともいえます。食感を大切にする和菓子に、舌に残ってしまう食材はなかなか厳しいのは事実です。

種子(ナッツ)部分だけを取り出す技術、また、舌に残らないほどの微粉砕にする技術ができあがって麻の実食品の恩恵があるからこそ、和菓子にも麻の実を用いていきたいものと思います。
[⇒参考:
古くて新しい『麻の実』 ~麻の実食材紹介~

前置き長くなりましたが、麻の実を用いた「ゆべし」です。麻の実パウダーを少し混ぜるだけですが、味に重厚感がでて断然美味しくなります。

電子レンジ利用だと10分でつくれます。 麻の実いり/なし の双方をつくって、味を比較していただくのもオススメです。


<材料>

・くるみ(無塩) 50g
・白玉粉 50g
・水 70g
・きび砂糖 50g
・麻の実パウダー 5g
・しょうゆ 5g
・片栗粉(ひっつき防止) 適量
 

<作り方>

1.くるみは、大きな実があれば手で割っておく。

2.フライパンの中火で、焦がさないようフライパンをゆらしながら、くるみを軽く炒る。香り立ってきたら火を止める。

3.耐熱ボウルに、白玉粉を入れる。水を2~3回に分けて加えて、都度、泡だて器でよくかき混ぜる。

4.ダマがなくなったら、きび砂糖と麻の実パウダーを加えてよくかき混ぜます。さいごに醤油を加えて、混ぜ合わせて生地は完成です。

5.4にラップをかけて、電子レンジ(600W)で3分加熱します。レンジをかけ終わったら、耐熱へら(木べら)で、崩しながら、よくかけ混ぜます。(やけどに注意です)

6.ある程度混ざったら、再度ラップして、今度は2分程度加熱します。

7.生地が熱いうちに、1のくるみを加えて、よく混ぜ合わせます。生地が半透明でツヤのある状態であることを確認ください(火が通っている証です)。

8.よく混ざったら、さいご仕上げに40~50秒ほど加熱します。さらに半透明になるかと思います。

9.適当なバット(平らな皿)に、片栗粉をふり、8を投入して形を整えます(手で長方形にするのが一般的です。※やけど注意)

10.粗熱がとれたらラップして、数時間(6~8時間ほど)寝かせます。(急ぎのときは冷蔵庫で2時間ほど冷やしてもよいです)。

11.好きな形にカットして完成です。 片栗粉がたくさん付いてしまったところは、ハケ等で粉をはらっておきます。

販売価格
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